自主事業アーカイブ

Small Compact Performance 2021 第3回 佐々木秀実

今回のアーティストは、日本を代表するシャンソン歌手 佐々木秀実さんと、
多彩なジャンルで活躍されているピアニスト 飯田俊明さん。
演奏会を無事に開催できるよう、出演者のお二人には事前にPCR検査を受けて頂き、陰性であると確認を取ったうえでお越しいただいております。
また、例年は中ホールで開催されていた演奏会ですが、前回と同様、ソーシャルディスタンスを保つため大ホールに会場を移し、オーケストラピットで作られた特設ステージでの公演となりました。

15:30開演。まずは飯田さんが入場。
落ち着いた照明の中、ほのかに明るく照らされる飯田さんのお顔…なんと、楽譜かと思いきやiPadが譜面台に!
今どきで実用的なスタイルに感心せざるを得ませんでした。程無くして、優雅なピアノの演奏が始まります。
会場の期待が最高潮に達すると、満を持して佐々木さんがステージに上がられました。

「上越での公演を本当に楽しみにしていました。」
長野県出身の佐々木さん。小さいころから上越や糸魚川の海に遊びに来ていたため、上越に対してとても思い入れがあったとのこと。
「あれは忘れもしない小学校3年生の夏。私、親不知海岸で溺れたんです…!」
テンポよく繰り広げられるエピソードの数々。笑い声が上がり、和やかな雰囲気が会場を包みます。


途中、お客様の携帯電話が鳴ってしまうハプニング!?
そんな中でも佐々木さんは落ち着いて、「緊急な用だと大変だから出てあげて。」と促します。
「以前もコンサート中にお客様の携帯電話が鳴ってしまったことがあるんですが、私が代わりに出ちゃいました。
「今コンサート中なんです。」って。」
とびきりのエピソードに、会場中が大笑い。突然のハプニングも難なく乗り越えてしまう佐々木さんでした。
(皆様が心地よい時間を過ごせるよう、公演中は携帯電話の電源をお切りくださいね!)

一転して、今度はロマンチックな雰囲気…。
美輪明宏さんが作詞作曲された「ヨイトマケの唄」が披露されると、会場中が息を吞みました。
心を揺さぶるほどの歌唱力と表現力に圧倒され…気づけばほろりと涙が溢れていました。

佐々木さんと飯田さんによる息の合ったコンビネーション。
笑いあり涙ありの充実した時間でした。